不死鳥カラスの傾奇御免!

老舗の製麺所・浅草開化楼の営業担当σ(^o^) フリープロレスラー・不死鳥カラスのラーメンブログです。

2007.12.30 Sun


『カラスさんスイマセン。こないだの返事、もう少し待ってもらえませんか?』

(…の続き↓)


「……はぁ?!(゚o゚;)」

とりあえずTETSUに行ってみることにした。

『実は…』

哲チャソが話しだしたその内容…。
三河屋製麺&浅草開化楼、両社が出したサンプルを以て哲チャソが選択したのは、開化楼オーションだった。
浅草開化楼にサンプル依頼をしたことをも三河屋側にちゃんと伝えていた哲チャソは、
筋を通すべく、担当の宮内社長本人に直接この結果を伝えた。
それを聞いた宮内社長の答えが、

『改めてもう一度サンプルを作らせて欲しい』

だったんだって_| ̄|○
おまけに、

『開化楼が出した麺を見せて欲しい』

って(´,_ゝ`)プッ
わざわざ持って帰ったらしいよ( ^∀^)ケラケラ

最初からやっとけよ━━(゚Д゚;)━━!!!

と、オレは思った。
何だかオレまで舐められてたみたいね(Θ_Θ)チーン
おまけがまた余計だよ。
オーション100%単体にかんすい混ぜただけの麺なんか持って帰ってどうすんの?ヽ(・∀・)ノアッヒャヒャ!
カラスblog良く読めばちゃんと書いてあるのにさ(笑)
まぁ、良いんだけど。堅実ポクって( ´ー`)y─┛~~

この時、哲チャソも同様の感情を覚えたという。

『オレは開化楼に頼む前からずっと三河屋さんにお願いしてたんです。その上で【コレしか出来ない】
 と言われ、開化楼に問い合わせたんです。なのに、開化楼にしたいと言った途端、
 【もう一度サンプルを】って…。最初から出来たってことじゃないですか?!
 正直オレは悲しかったです…』

宮内くんの為に軽くフォローしてやれば、この辺の感覚が経営者とイチ平社員の違いなんだろうな。
ただ、小さくても光り得る可能性を共に拓いていこうっていう器量、
その可能性を摘みあげる感性も必要なんじゃないか?
どうせ歳なんかオレと大して変わらないんだろ?
宮内くん、あんまり早くジジイになるなよ(笑)

おー逸れた逸れた(^_^;)
話を戻すよ(^ー゚)b

それでもその時の哲チャソは、オレにキッパリとこう言い切った。

『それでも三河屋製麺に今までずっとお世話になってきたんです。
 そしてオレは、より美味しい麺が出来るならそちらを選びます。
 オレは宮内社長の麺をもう一度待ちます。
 カラスさん、申し訳ないですがそれまで結論は待ってください。お願いします』

「良いですよ(^ー゚)b」

と、オレは言った。

それから数日後、改めて哲チャソから電話がきた。

『カラスさん。今回の話、開化楼にお願いします!もう一度全部食べて決めました!!
 三河屋さんにもキチンとお伝えして、あくまで1日30食だけだからと了承してもらいました。
 少ないですけど、ヨロシクお願いします!!』

「そうですか。じゃあ今から行きますよ」

その電話を切って、オレはTETSUに向かった。

大切な話がある。

正直オレはその時、別段嬉しくなかった。
むしろ当然の結果と思う。

それより何より、大事な話があるのだ。

そう、

哲チャソに、もう一度釘を刺さねば。


そしてTETSUに。

『宜しくお願いします!』

オレの顔を見るなりとても嬉しそうに言ってくれた哲チャソに、いきなりこう切り出した。

「哲さん、悪いけど」

『はい』

「最初からハッキリ言っているように、僕は個人的に三河屋製麺が大嫌いなんです。
 今回の話、こういう結果になった以上は一生懸命やらせてもらうけど、所詮は1日30食…、
 結局は三河屋のサブだ」

『はい…』

「正直、気分が…悪い」

『………』

「ただ僕は今回の話を聞いた時、最初にこう言いました。
 今回の話がもし開化楼に決まったら、オレが片足突っ込んだ以上はその内全部もらいますよって」

『カラスさん』

「はい」

『オレも今回はハッキリと言わせてもらいます。
 オレはただ、オレのつけめんが美味くなる麺を選ぶってだけです。
 オレは今の三河屋の麺に一切不満はありませんから。
 カラスさんが今の三河屋の麺より美味い麺を提案してくれれば勿論考えます。
 それだけの事ですから』

哲チャソはその時、キッパリとこう言い放った。


こうして「つけめん TETSU」と浅草開化楼の【強麺】、1日30食だけの取り引きが始まった。

しかしそれは、それと同時に、

オレと「つけめん TETSU」、

そして、オレと三河屋製麺との、

シビアな闘いの幕開けだった。

2005年12月20日。

哲チャソの閃き、そしてオレの予感が一気にスパークする。

【強麺】は初日から当たった。
導入から1年半経った現在まで、1日も売れ残ったことがない。
何せ麺を送り込んだオレ自身が一度も食べれないのだから。

【強麺】の30食を求める人の流れは自然と開店待ちの行列に姿を変え、
「つけめん TETSU」は人気店へのステップを着実に上がっていく。
その話題性にいち早く眼を着けたのが、テレビ朝日「裸の少年」ラーメンの鬼 佐野実さんだった。
2006年4月22日にオンエアされた同番組の反響は一般視聴者をも巻き込んで更に行列を延ばした。

「つけめん TETSU」は、誰もが認める人気店へと伸し上がった。

しかしその一方で、

それを目の当りにしたオレの苛立ちが、いよいよピークへと達する。

強麺と、店主の努力でよりパワーアップしたつけ汁、
あつもりを和出汁に浸けて提供するという気配りと、
更にそれをひやもりの麺と組み合わせて食べれるという斬新なアイデアメニュー【つけあつ】、
そして何より忘れてはならないのが、スープ割り時の【焼石】の提供。

強麺導入に伴う新たなインパクトの追求と、
哲チャソの元より類い稀なセンスによる、お客さまを楽しませる数々の演出、
あらゆる要素が相まって「つけめん TETSU」は一気に人気店への階段を駆け上がった。

しかしオレは日々長くなるその行列を見ながら、嬉しい反面何とも複雑な、
いやむしろ腹立たしささえも感じるようになっていったのだった。

そう、全ては予定通りの筈だったのに。
一点だけがどうにも解せない。
それも最も大切な一点が。

TETSUの行列がいくら伸びようが、お客さまの数がどれだけ増えようが、

強麺は1日30食しか売れないのだ(Θ_Θ)チーン

つまり浅草開化楼の売り上げはどこまでいっても変わらない。

「裸の少年」で取り上げられたのも強麺、
コンスタントな開店待ちのきっかけを作ったのも強麺でありながら、
気付けばそれにノータッチの三河屋製麺の売り上げが飛躍的に伸びているのだ。

なんじゃそら┐(゚~゚)┌

である。
オレの力も少しくらいはあるだろう。宮内くんには少しくらい感謝して欲しいよ(´,_ゝ`)プッ

ぶっちゃけ、

「アホらしー」

と思った(;-_-)

やっぱり全ての麺を浅草開化楼製にしないと意味がないんだと。

オレはそれから、ただひたすらに三河屋麺を食べ続けた。
無論「つけめん TETSU」に行って客として、金を払ってだ。

開化楼オーションを持ってった宮内くんじゃあるまいし、オレはただの1度も哲チャソに、

「生の三河屋麺を分けて欲しい」

なんて言ったことはない。
ぶっちゃけ、生の麺を持ち帰って成分分析にかければ、おおよその配合は判明しちゃうのだ。
しかし、そんなことやって何の意味がある?
三河屋のコピー作って意味があるかい?┐(゚~゚)┌

製麺屋は、テメエの口で食って判断するんだろ?

そう(^ー゚)b

今より美味い麺を提案しなけりゃ意味はない。

オレは三河屋麺の弱点を探した。


(つづく)
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