不死鳥カラスの傾奇御免!

老舗の製麺所・浅草開化楼の営業担当σ(^o^) フリープロレスラー・不死鳥カラスのラーメンブログです。

2005.09.14 Wed


開化楼の営業担当になって間もない、僕に製麺の知識が欠片もなかった頃に、ひとつ悔しい営業の思い出がある。

とてもこだわりが強く、知識もある店主の要望に結局は応えられず、それまでの取り引きを切られてしまったのだ(;_;)
質問を受けながら、言葉を詰まらせることしばしばだった僕。。結果は当然だった。

その時の悔しさ、というより何ともやるせない気持ち。。それは知らず知らずの内に、心の奥底に刻まれていたのだろう。

昨冬のある日、市川のとある店に営業に行った折、ほど近い場所にあるその店のことが、フッと頭に浮かんだ。

「あの店に行ってみようか」

思えば失礼なことに、当時の営業の時も僕はその店のらーめんを食べていない。
らーめんだって、まだそんなに好きじゃなかったしね。。
とにかく無性にその味に触れてみたくなり、何かに引き寄せられるように車を走らせた。

厨房に面したカウンター席の一つに座り暫し後、目の前に一杯の中華そばが運ばれる。
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まずスープを一口。
決して大袈裟ではなく、舌に衝撃が走った。
「美味い!!」
どこにも似ていない、初めての味だった。
続いて麺を口にする。
これがまた、開化楼時代とは違ったタイプの麺ながら、噛み応えの実に良い、締まりのある旨い麺で (@_@;)

いよいよ、僕の悔しさが最高潮に達する。
しかし、今さら何ができる?

スープを最後の一滴まで飲み干して、後ろ髪引かれた気持ちのまま帰ることにした。

せめてご挨拶くらいさせてもらおうか?
名刺くらい置いていかせてもらおうか?
その勇気が、出ない。

厨房の出口に位置するレジに向かい、俯き加減で会計を済ます。
「ごちそうさまでした。。」

その時、厨房の奥から声が掛かった。


「今日は、配達ですか?」

「…は、はい?」

「カラスさん、でしょ?」


この瞬間は、いま思い出しても鳥肌が立つ。
とにかく凄まじく感動したんだ。
なんてすげぇ人なんだろう。。そう思った。
考えて見て欲しい。
2年以上も前に、たった一度会っただけの人間を覚えている?
正直僕は、声を掛けられるまで彼がその人(店主)なのかの確信は持てなかったしね。。


思えばこの時が、店主と本当の意味で出会った瞬間だったと思う。


そもそもこのお店のことが、「フッ」と頭に浮かばなければ。。
営業の日が、前後1日でもズレていたら。。

この出会いは一生なかったと思う。

後から分かったことなのだが、
この日はたまたま水曜日であり、週で唯一店主が厨房に立つ曜日だったのだ。

そんな、様々な偶然が重なって・・・。


「この出会いを、生かすも殺すもオレ次第。。。」
帰りの車では、ただそれだけを考えていた。



そして、現在がある。
この店こそが、
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「かっぱ」20050913224208


店主・加藤雄司さんとの出会いは、僕の宝物だ。
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COMMENT

2005.09.08 Thu

FROM: どら
いい話ッすね。
このお店行ってみたいと思いました。
素敵な主人ですな。
DATE:  2005-09-08 14:48  *edit 

2005.09.15 Thu

FROM: 負死鳥からす
レスすっかり遅くなりまして^_^;
結局このお話。。完成させるのに1週間かけてしまいましたよヽ(´ー`)ノ
是非是非食べに行ってみてください。
ホントに素敵な御主人ですo(^▽^)o
DATE:  2005-09-15 22:39  *edit 
Skin:Babyish