不死鳥カラスの傾奇御免!

老舗の製麺所・浅草開化楼の営業担当σ(^o^) フリープロレスラー・不死鳥カラスのラーメンブログです。

2011.06.30 Thu


前回、つけ麺(期間限定提供中)の紹介で、
同行の日清製粉・山野井氏の『ウマイウマイ』連発を目の前で聞かされチョー悔しい思いをした(-_-、)
大人のお子さまランチを求め、赤坂「洋食 とんかつ・フリッツ」へ

では、改めて紹介しましょう(・o・)ゞ

どないだぁ!!!!!

【フリッツの三冠王 1260円】



※ミニ支那そば・紙カツ・ミニキーマカレー

まずケータイのカメラじゃ収まんないから!w(゚o゚)w

もうね、何も言うことないんです。最高に贅沢なランチヽ(´ー`)ノ
貴方もぜひ素敵な方とご一緒に(b^ー゚)♪
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2011.06.29 Wed


こちら、昨日6/28(火)から中部エリアを除く全国のローソンで発売された新作調理麺

【冷しつけ麺 450円】

ローソンが新たに掲げた、その名も『LAWSON つけ麺文化創造プロジェクト』の第一弾商品だ。

俺も早速食べてみたけど
噛み&食べ応えのある麺は良いし(だって茹でっぱなしなんですから)
有りそでそうは無い濃厚魚介系の冷やしつけ汁…、コレが実に良く出来てるなぁと

さて。
それを何で俺が紹介するのか?は、
実際の商品を見た方、上のリンクから専用ページに飛んでくれた方はもうご存知っ

何を隠そう(^o^)/

日清製粉【傾奇者】使用の麺というのを前面に押し出してくれているプロジェクトだから(b^ー゚)♪

いやぁ、感無量ですヽ(´ー`)ノ

7月26日(火)からは第2弾として、
全国のつけ麺文化創造を担う名店とコラボした商品をエリア限定発売していくそうなので、
そちらも是非お楽しみに!!(^ー゚)b

2011.06.26 Sun


ラーメン超激戦区・東陽町(木場)で、俺のいちばん古い担当店にも関わらず、
全ての信頼を預けれるがゆえの安心感でついつい疎遠になっている…

「◯心厨房」に昨日久々に行ってきた。

食べたのはコレ

【味玉ボーラ 900円】※大盛り



名前の由来通り翌朝ケツが痛くなるのも忘れてついつい食べてしまう
実はこの俺が橋本店主にリクエストしたのもきっかけで生まれたメニューである(^ー゚)b

ちなみに昨日は、親友であり、かつては義兄弟であったりもした(笑)
とある店主とツルんで行ったのだ。
聞けば互いに前日は、どうせ2人が絡んで仕掛けるならと、

お互い持ち寄ろうぜぃ!と思ったけど電話もせぬまま気付けば夜になっていた俺と、

その2ショはアリだよなぁと思ったけど電話もメールも来ねぇから持ってこなかったよのもう一方、

古い写真で恐縮ですが(^_^ゞ



互いに兄弟顔を忘れてきたこんなコンビです
ちなみに橋本店主を加えたこの3人、友人関係ね(b^ー゚)♪

食うモノも同じ、翌朝ケツが痛いだろう(笑)三浦クンが、休憩になった厨房で橋本店主と並んだ。







そして完成した試作品がコチラ(b^ー゚)♪

【夏のD系まぜそば 850円】※7/1(金)STARTの試作・数量限定



橋本さんの『俺もこういうのやりたいなぁ』コールに「ajito」三浦クンが応えたコラボ作

謂わば、

【◯心厨房流サマソに】が7月から数量限定でスタートすることになったのです\(^o^)/

【D系】とはつまり、

『中華麺をドレッシングで美味く食わせるのってアリじゃね?』

という、「ajito」三浦店主の新提案である。俺も大いに乗って共に仕掛けたいと思う(^ー゚)b

つか、テメーのムチャ振りで三浦クンに冷やし中華を作らせておきながら、
まぁ実際は真面目にそれを試食させて戴いてた俺だけど。

同じ時期にリリースされたばかりだったこの、

【サマーソにく 850円】



あの時も実は喉から手が出るほど食いたかったの(-_-、)チーン
まぁ直ぐにリベンジしましたけども

それくらいにハマってしまっているのだ。そう、初めて食ったあの日から。
一度食ってハマったのは『◯心』橋本店主も同様であり、今回のコラボ実現が叶った訳ですが。

何より魅力を知っているのは「ajito」の、『夏はサマソにリピーター』の皆さんでしょう(^ー゚)b

大井町のリーマンを大いにハメたD系が、東陽町のリーマンをもハメこむか

乞うご期待(b^ー゚)♪

2011.06.24 Fri


昨日食べた(^o^)/

と言っても…、



今週火曜から新発売の、ファミリーマートの弁当コーナーにある、いわゆる調理麺である

コレが、

抜群に美味い!キタ━━ヽ(゚∀゚)/━━!!!

まぁ、騙されたと思って食ってみたら分かると思うよ(^ー゚)b

そもそも『冷やしタンメン』など実店舗には存在しないメニューである。
これがもし後を追って実際にメニュー化されたら…

新しい流れが出来ていくんじゃないかな
考えただけでワクワクするよね


大切な麺も食べ応えがしっかりあって、非常に良く出来てると思う(^ー゚)b

まっ、そりゃそーだ
だって『良い風』に乗ってますから(b^ー゚)♪


そしてその『良い風』はまだまだ続いてくし(^ー゚)ノ

2011.06.22 Wed


俺がこの店に受けた印象はあの時の感覚とまるで同じ。

どこまでも前向きな店主の足掻きは、必ず報われるべきと思う。


俺の担当ではないんだけどね。
担当のめがね男こと新井くんから熱心に薦められ、一緒に顔を出したのが3ヶ月程前のこと。
それから集中して2週の間に3回くらい行き、思ったことを素直に伝えた。

とにかく場所がまず悪い。
四つ目通りの錦糸町と押上の中間に程近い春日通り沿いの立地。

けど、それを結果言い訳にはさせたくない。

最初からダメなのかもしれないけど、とにかく自分に出来ることを目一杯やり続ける、
どこまでも前向きな、そんな店主の心意気を伝えたい。

知られさえすれば、と思う。
とにかくみなさんの力で、チャンスを上げて欲しいのだ。


【つけ麺 750円】



武器は動物から搾り出した超粘度のパワフルなつけ汁。



箸ですくった少量の麺も沈んでいかないくらいだ。
味のバランスも良く、満足度はすこぶる高い。

現在は数少ないリピーターだけで成り立っている営業と言って良いだろう。
ただ、そのリピートしたくなる気持ちが皆さん、本物なのだ。
とにかく一度食べてくれさえすれば、ハマる人は多いと思う。

仕上がった旨味の強く出た元スープを、今は小分けにして冷凍しないと成り立たない営業。
この魂のこもったスープ、せめてその1日分を使い切れるまでにしてやりたい。心から。

俺が初めて行った頃はスープに微妙な調整をかけ、
お客さま一人ひとりの好みに合わせたような一杯を作ろうとしていた。
それくらい、不安になっちゃってたんだと思う。

そんな必要はない。自信を持って自分が美味しいと思うものを出せば良いんだよ。

と、俺は言った。
とにかく一度食べてください。俺は自信を持ってお薦めします。


「麺工房 武」
墨田区横川3-12-19 松井ビル1F TEL 03-6240-4676
【営業時間】11:30~15:00/17:30~25:00
【定休日】なし(月曜日はランチのみの営業)

2011.06.22 Wed


以前ご紹介した、こちらの冷やし中華の試作



ヒントを散りばめた言わずもがなの答えは(^-^)/
湯島「ラーメン大至」なのだが

柳崎店主の心意気に俺も応えるべく、
試作を食べさせてもらってから早速、『冷やし中華専用カラス麺』の試作に取り掛かった(^ー゚)b

…と(^-^)/
『専用』という言葉を使ったので初めに断っておきたいのだが、
中には【ふへん者】のように例外はあるけれど、俺は自分が作ってきた麺全般において、
「コレは~用」という意識はまず持っていない。ザックリと言えば、

つけめんで美味けりゃラーメンでも美味い、太くて美味けりゃ細くったって美味い

…みたいに今まで言ってきた通りだよね(^ー゚)b
だから今回もおよそ特別なことをやろうとは思っていない。

簡単に言っちゃえば(^-^)/
これまで俺がやってきたようなつけめんを意識した配合を、ある程度の細さにして提案しようってね

…とは言え、それだけじゃ何も面白くないので、新しいテーマはしっかり設けた。

・これまで未使用だった小麦粉を使った新配合
・【冷やし中華に用いる麺】を前提にした食感の工夫

この二点そして2種類の麺が出来上がった。

名前を仮に、冷やし中華専用カラス麺【Soft】&【Hard】としよう。
ちなみに前述の2つのテーマを反映させたものは【Hard】になる。中身を簡単に説明するね。

【Soft】
過去に作った配合の中で、廃版にしていたものを敢えて選んで復活させた
高田馬場「太麺堂」の配合(^ー゚)b

【Hard】
日清製粉の新商品【荒武者】を使った新配合。
しっかり茹であげた麺に心地良いコリコリ感を持たせるよう、真空ミキサーを使用した。

2つの麺に共通するのは【傾奇者】アレンジの配合であることと、その太さ。
麺を噛む楽しさも感じてもらえるよう、細過ぎず太過ぎない20番ストレート、
『大至』のラーメンの麺とほぼ同じにした。
形状が同じ2種類の差別化が見た目で明確になるよう、【Soft】には全粒粉を乗せてある(^ー゚)b


出来上がった麺を柳崎店主にまずは丸投げで託し、
『その』結論を出してもらった後で俺も初めて麺の試食をすることに(^o^ゞ

試食に選んだのは冷やし中華ではなく、すっかりハマってしまった今年の『赤』


【冷やしつけ麺・赤(トマト&唐辛子) 780円】※冷やし中華専用カラス麺【Hard】



より麺自体を味わえるようにと(b^ー゚)♪
事前に戴いた結論を踏まえ、【Hard】の方だけでね。

面白い
ミキサーだけでこんなに変わるとはw(゚o゚)w
芯までしっかりと茹でられた麺ながら、まさにコリコリとした食感があり何とも楽しいヽ(´ー`)ノ

意識したその違いを実感できた後で、俺はこう切り出した。

「コレはコレでひじょうに面白いけれど…と(^ー゚)b」

『そうなんです。やっぱり大至は傾奇者だなぁと』


小細工をせず、いつものラーメンの麺で食べさせてもらった最初の試作。
柳崎さんの作ったタレが、麺の美味さを抜群に引き出してくれていた。

『正直、他のメニューと比べてもいちばん麺の美味さが引き立っていたような(笑)』

「それを感じてもらわないのは勿体な過ぎですよね。
 いや、僕としてはむしろ嬉しいですヽ(´ー`)ノ」


そんな訳で(^o^)/
『大至』の冷やし中華がリリースされる時は、
いつものラーメンの麺で食べてもらうことになりました。

冷やしカラス(笑)2種類の麺は、明日の「ajito」での初披露(Hard)後は、
先日お伝えした『福たけ』グループ等でも使われていくと思います(^ー゚)b

ちなみに『全粒粉』『真空ミキサー使用』ということでピンときた方もいるかもしれませんが、
2種類共に、(株)菅野製麺所製になります(^ー゚)b

あくまでもあちらの商売ですので、流通に関してもこちらはノータッチです。

浅草開化楼のお客さま、非お客さまに限らず、興味のある方は問い合わせてみてください(^-^)/


僕らはこれまでと同様に現在あるラインナップの中で、

「冷やしならプリプリ感が欲しいから玉子麺かなぁ」

くらいの感覚で提案していきたいと思います。


面白い麺ですよ(b^ー゚)♪
(株)菅野製麺所さん、面倒な新しい試みに乗ってくれてありがとう。
こんな経験の一つひとつが俺の財産です(^ー゚)b

2011.06.22 Wed


先週14日(火)、ついに大井町「ajito」に衝撃の店内告知が掲示されました。



キタ━━ヽ(゚∀゚)/━━!!!

悪友カラスの本気(マジ)の無茶振りに三浦クンが応えてくれた作品


【冷やし中華があんまり好きじゃない人専用冷やし中華】



冷やし中華専用カラス麺【Hard】★ajitoオリジナル形状★とのタッグで遂にリリースです!ヽ(´ー`)ノ

しかしながら「ajito」で食べれるのは6/23(木)この1日限り
また最近営業していない木曜日のため、昼の部のみの営業となります(・o・)ゞ

翌日24日(金)からは、



弟分の戸越公園「インフィニ」がこのメニューを引き継ぎます(^ー゚)b
お楽しみに!!

2011.06.07 Tue


凹山(痛)と違って見た目はどんなに若くってもさすがに男も40越えると日々の疲れが蓄積され
週に1度の休みが何よりの楽しみになる。

一昨々日の6/7(火)、そんな週1の圧倒的愉悦である公休を、とあるイベントに奪われた(;_;)



第一回ふくたけ杯 冷やし中華コンテスト『AMEMIYAに乗れ!』

朋友・福たけが俺の呼び掛けに応えるべく開催した、
系列店舗従業員による、創作冷やし中華コンテストだ。


怒りに似た思いがないわけではないが(笑)
セブンと富里を除く系列全店の定休日に不定期の公休を持ってきたのは俺の運の無さが故
休みが潰れるのは出場者達も同じだし、言い出しっぺがキャンセルしたら朋友も格好がつくまいと思い、
行ってきた(^ー゚)b

朋友と俺に加えいつもの仲間3店主、計5人が審査員となるガチンコバトルだ。
優勝賞金は10万円、2位以下は0(-_-、)の熾烈な争い
優勝の作品が系列全店で【冷やし中華】として販売される。


何と

ノミネートは11作品だ!w(゚o゚)w




準優勝












いやぁ、実に色んなモンが出てきたね(b^ー゚)♪


その2につづく(^o^)/

2011.06.07 Tue


王道に近いものからタレにCALPISを使った(しかも全面に)ものまで、実に様々なタイプが並んだ。
極太麺を合わせたり、つけ汁付きのもの(冷やし中華→つけめん→ぶっかけの構図)とかも






中には残念ながら「コレは冷やしだけど和え麺だね」というのもあったなぁ。

今回呼び掛けた『ラーメン屋の創作冷やし中華』。


俺的にはね、味はむしろ王道をどんどん外れて自由で良いんだけど、
盛り付けた麺の半分から1/3程度が浸かるくらいの絶妙なタレの量は最低限の枷に設けたい。
器の縁の和がらし…もしくはそれに代わる香辛料の鎮座は、あれば尚良しって感じでね(^ー゚)b



さて。



そんな風に俺が思うところの冷やし中華の縛りもキチッと踏まえた上で優勝に輝いたのがコチラ(b^ー゚)♪


優勝



柚子を効かせた塩ベースの冷やし中華。和がらしの代わりにゆず胡椒が付いていた

後を引く美味さで審査も満場一致だった(^ー゚)b
商品化の暁には更に磨きのかかったものにして欲しいねq(^-^q)



奇しくも2番目に出てきたものが準優勝でブービーに出てきたのが優勝になった訳で、
準優勝の作品は言わば最後の最後までインパクトを保ち続けたことになる。

ちなみに極太麺(大ふへん者)だったんだけどね、正直、お蔵入りは勿体ないし可哀想だなぁと。
その位の力作だった(^ー゚)b

All or Nothingのガチンコとはいえ、賞金0ってのもどうなのか?!と。

思った俺は他の審査員の了承を得た上で優勝者にこう言った。


「悪いけど2位が0ってのも可哀想だからさ、10万円の中から…」


『…はい(;-_-)』


「3000円だけやってくれる?(笑)」


こうして会は大爆笑で幕を閉じたが、この日思ったのは福たけ系列、
ホントに良い若者たちが育っているなぁとヽ(´ー`)ノ

今のまんま伸びてって欲しい。これからも一緒に頑張っていこう!q(^-^q)

2011.06.05 Sun


これまで先取りで2つ紹介してきた試作はヒントだけで敢えて店名には触れなかったけど

今回は公開するね(^ー゚)b


作品名【冷やし中華があんまり好きじゃない人専用冷やし中華】



大井町「ajito」



丼の縁にはお約束のカラシタレの量もバッチリ冷やし中華です(^ー゚)b

まさかの傾奇者が応えてくれた。
マジ最高ですヽ(´ー`)ノ

モチロン浅草開化楼麺ではないですが、『まさか』はまだまだ続くかも(b^ー゚)♪

提供開始の時期など詳細はまた改めてお知らせさせてもらいます(・o・)ゞ

2011.06.02 Thu


※書き上げるまでまだ暫く掛かると思うので、今日から書き加えした際にはTOPに上げるようにします。
 に関しては2/20(日)14:00で固定します。



抗酒剤をしっかり飲んで毎日に臨んでいた親父…


とにかく元から酒が大好きだったし強かった。
俺が子供の頃から、外出すれば移動する先々でビールなど飲んでいた記憶がある。
家では専らウイスキーだった。しかもストレートでグイグイと飲んでもケロッとしていた。
しかし考えてみれば、そんな俺の小さな頃からこの病の兆候は芽生えていたのかもしれない。

『これが俺の唯一の愉しみなんだから』と言って飲む親父に被さるもう1つのイメージ…、

それが一定の量を超えた時、ウイスキーのボトルを取り上げるお母さんの姿…。

それは怒鳴ったり、時に泣き叫ぶようでもあった気がする。
とは言え、言われた親父はしょんぼりしながら素直に言うことを聞いて眠りにつくんだけどね。

そうやって、

親父の全てをお母さんが支えていた。


…ある日。

抗酒剤を飲んでいた筈の親父が突然店を閉めた。
2~3日経ってやっとその状況に気付いた俺が駆け付けると、横たわる親父の周りには酒があった。

「薬飲んでねーのか!?」

思わず怒鳴る俺に、

『薬はもう効かないよ…』

親父に言わせると、最初こそ抗酒剤の副作用への恐怖感で真面目にやっていたが、
良く食べ働き体調も上がってくれば、仕事終わりにお疲れのビールくらい飲みたくなると。
開き直るようにこう言った。

『他に愉しみなんて…ないんだから…』

俺には到底理解出来なかった。

初めはほんの軽い気持ちで口を付け、案の定、薬の副作用で凄いことになったらしい。
そこで止めれば良いものを、どうやら徐々に身体が慣れてきてしまったと言うのだ。

呆れて物も言えなかった。
その時は当然もう薬自体飲んでいない状態だったので、俺はその場で抗酒剤を飲ませた。
そもそも服用してたというのが嘘じゃないかと。薬が効かないわけがない。

「これでもう酒は飲めねぇから!ふざけるのも大概にしろ!!」

吐き捨てて実家を後にした。
翌日やっぱり心配で顔を出した。

『だからもう…効かないんだって…』

親父の周りのワンカップの空き瓶が前日より更に増えていた。

こうしてまた、食べずに痩せ細っていく日々に戻ってしまった。

「頼むから食べてくれ…」

願いは虚しく空回りし続けた。

そんな日々の中でやたらと気になったことがある。酒量が明らかに通院前より増えていた。
そのまま更に1週間…2週間…、
いくら行けと言ってもクリニックにも行かなくなってしまっていた。
このままじゃ…何より体力が続かないと思った。
俺は会社に急な休みをもらった。
ある日、出勤前の早朝実家に寄り、歯止めの効かない状況を目の当たりにして思ったのだ。

こうなったら丸1日監視して、とにかく酒を抜かせるしかないと。
ピッタリ張り付いて、せめて飯だけは食べさせようとしたが駄目だった。

『食べたくない…』

の一点張りだった。しかし、酒だけは翌朝まで完璧に抜かせることが出来た。
睡眠さえも親父の真横の居間の床でだった。1日掛けてじっくりと話した。
出勤前に親父に抗酒剤を飲ませた。

「とにかく。今日夕方俺が帰ってくるまで、どんなことがあっても飲まないでくれ。
 帰ったら一緒にクリニックに行こう」

『分かったよ。ありがとうありがとう…。ごめんねごめんね…お母さん…』

親父は泣いていた。それは信じられる涙だった。俺は安心して出社した。

約束の夕方…。

俺はその時の、親父がいた居間の有り様を今も忘れることが出来ない。
朝片付けて出て行った筈のテーブルの上は、ワンカップの空き瓶で埋め尽くされていた。

愕然とした。

俺に対しての嫌がらせのつもりなのか?!

この野郎、舐めてやがると、心の底から本気で思った。

冷静でなんていられなかった。
部屋を塞ぐ鉄の扉に、俺は自分の頭を思い切り打ちつけた。何度も何度も打ちつけた。
それでも怒りは収まらない。

「なんでわからねぇんだ!!!」

冷蔵庫、システムキッチンの扉、食器棚…あらゆるところを立て続けに破壊した。

『やめてくれよ…』

力ない声で泣く親父。
その頭に、行平鍋いっぱいに注いだ冷水をぶっかけた。

「立て。…病院行くぞ」

引き摺り起こしてタクシーに乗せた。

この時、抗酒剤が効かない段階で自ずと道は決まっていた。先生は俺にこう言った。

「息子さん…申し訳ないけどこちらではこれ以上どうしてやることも出来ない…。
 アルコール専門の病院があります。そちらに相談…いや、入院するのが最善だと思います」

紹介状を書いてくれた。

結果を受け、親父を連れて実家に戻った。
弟も事の成り行きを説明する為に呼び寄せて、家族3人の会議…。

『ごめんね…ごめんね…』力なく泣く親父。
これまで幾度となく繰り返し見せられてきたその情けない光景に、俺は切れた。

「謝るな!何がアル中だよ?!そんな情けない病気で入院だ?!ふざけるな!
 テメーを病院に入れる日が最初で最後、俺は見舞いなんて絶対行かない!!
 そんなモン、病気なんかじゃねぇ、クソ野郎!!!」


迎えた入院当日…。


親父が入院したのは、成増厚生病院。全国でも数少ないアルコール専門病棟を持つ民間病院だ。
最終的な診察を受け、一切疑いの余地もなく即入院することになった。
付き添いの俺らはそのまま家族会へと出席、この病気について決定的な現実を知ることになる。
それは…、

現代の医学でアルコール依存性を治すことは出来ないということ。

ショックだった。

ただ、希望の光は全くないわけではない。
現実にこうして入院してくる患者の内、約2割だけはこの病気を克服し社会復帰するのだと。
それは、アルコール依存性という病気自体は治らないが、進行を止め、回復することは出来ると。

方法はただ一つ、酒を一切断つこと。

アルコール依存性はコントロール障害であり、つまりは自制が効かなくなってしまうのだ。
一口付けたら一巻の終わりでストップが効かなくなる。少々たしなむなんてことはそもそも出来ない。
だから道は『断酒』以外にないのだと。

また、この病気は俺が受けていたのと同様、
家族の心身を巻き込み振り回していく病気なのだと説明を受けた。

『だから家族の皆さんがこの病気を知ることがいちばん大切なことなのです』

先生は何度も繰り返して言った。

何とも重たい心で会場を出る。
外には、入院の覚悟を決め部屋着に着替えた親父が申し訳なさそうに待っていた。

「まぁとにかく。なんもかんも忘れて頑張れよ。それしかないんだから」

それしか言えなかった。

別れ際、親父が泣いていた。別れを惜しむように、寂しそうに泣いていた。
俺にはその姿が、最後の入院をしていた時のお母さんに被って見えた。

お母さんには、俺は最後まで親不孝のまんま逝かれてしまった。
『頼むからお前が…』と、親父の全ての支えだったお母さんの声が聞こえたような気がした。

翌朝出社して直ぐ、俺は専務に休みを移してもらうお願いをした。
これから入院の3ヶ月間、毎週金曜日に開かれる家族会に参加するために。

見舞いなんか行くもんかと言ったけど…

今度は俺が支えてやるしかないと思ったから。


3ヶ月に渡る入院…、最大の利点はその間患者から完全に酒を抜けさせてくれるということ。
病気自体は治らない訳だから退院後はあくまで本人の意思次第…つまり、
入院の意味は3ヶ月の強制断酒をしてくれることだけに尽きる。
ぶっちゃけ俺はそう言っても良いと思う。

事実、親父の体力はみるみる回復していった。

痩せ細っていたのがまるで嘘のように、頬がふっくらしていった。

『他に何にもないからさ、ご飯の時間だけが楽しみなんだよ。
 みんな食が細いから他の人の分までもらってたら太っちゃった(笑)』

会う度そんな風に言っていた。
そして週を重ねる度に、俺のアルコール依存症に関する知識も増えていった。


元はみんな真面目な人ばかりでね、真面目な人ほどこの病気にはかかりやすい傾向があるんです…


ある時。
家族会が終わった後、いつもは外で待っている親父の姿が見えないので病室の方へ行くと、
親父は患者の作る列の中にいた。列の前には看護師さんの姿、何やら順番待ちのようだった。
そして自分の番が終わるとようやく、俺の姿に気付いて駆け寄ってきた。
手に携えていたカードを俺に見せ、

『スタンプもらうのに並んでたんだ』

とても嬉しそうに言った。
それから一緒に煙草を吸いながら、親父が俺に何とも悲しい台詞を吐いた。

『分かったんだ、やっぱり私は…』


何か課題を与えるとそれをクリアした証明にカードにスタンプを押してあげるんですね。
この病気の人はそういうのがとっても嬉しいんだなぁ。
元が真面目だからまるでね…夏休みのラジオ体操に参加する小学生みたいなんですよ…


『分かったんだ、やっぱり私はあの人達(他の患者)とは違うって。アル中なんかじゃないんだよ』

あぁコイツまだ何も分かってねぇ…と、俺は落胆した。
ただ、それでも強制の断酒で着実に回復していく親父の姿が何より嬉しかった。

そして入院から3ヶ月…、
親父は万全の体調を以て退院した。


退院後は2日と空けず店を再開したと記憶している。基本は仕事人間だからね、
入院という避けられない状況とはいえ、自分の生業を怠けてしまった事実が許せなかったんだろう。

親父が家を空けてる間は俺もとにかく大変だった。
早朝の出勤前とバイト前の夕方に3ヶ月毎日飼ってた犬の散歩、加えて毎週金曜は病院の家族会。
そう、この頃は開化楼の他に夕方から夜の22時過ぎまで週5で宅急便のバイトまでしてたからね、
ぶっちゃけテメーのことだけで目一杯だったんだ。
散歩と病院から解放された時はマジ嬉しかったなぁ。今でも我ながらあの頃は良くやってたと思う。

さて。

入院に伴う強制断酒による回復で立ち直り仕事を再開した親父だが、
元気な姿とは裏腹に、早い段階から俺には不安に思うことが一点あった。

退院したアルコール依存症患者が集う会がある。その名もズバリ『断酒会』という。
日本全国で行われているから、居住地の近くの断酒会も簡単に調べることが出来る。
『断酒会』、要はこういうことである。

退院後は病気に関しては全て自分の責任だ。
元から弱い意思の人間達ばかりだが、入院で酒を飲まなければ病気が回復することだけは覚えた。
誰より弱い意思の自分一人じゃ無理かもしれないけど、
同じ悩みを持った仲間達と一緒なら乗り越えられる気がする。
さぁ、みんなで定期的に集まり励ましあって、一緒に酒をやめ続けよう!

…というね。病気と患者の本質を見抜いた素晴らしい集いと思う。
患者は入院中から正規な外出許可を得て、主に数人のグループ単位でこの断酒会に参加していく。
退院後も自然とその輪に入れるように。

しかし退院後、親父はただの一度として断酒会に参加しようとはしなかった。
『店を休んでまでそんな時間を割く暇はない』というのが最もらしい親父の言い訳だったが、

実際は違った。

つまりは入院中に良く言っていたこと。

『私はあの人達(他の患者さん)とは違う。私はアル中なんかじゃない』


親父の最大の不幸は、揺るがない医師の診断と入院を経てもなお、
頑として自分の病気を理解出来なかった、理解しようともしなかったこと。

そのまま逆らいようもなく、自然の波に流されていく。





(つづく)
Skin:Babyish